及川景子のアラブ音楽講座vol.4
週末は、アラブ音楽界の日本人バイオリニストととして著名な及川景子さんのアラブ音楽講座へ行ってきました。
及川さんの知識の豊かさに圧巻でした。
中東という地域は、ヨーロッパ諸国とも隣接しており近代化の影響を受けやすい場所であるが、独自の文化を持ち続けたのは何故かという問いに対して探ると、スーフィとトランス、にたどり着くそうです。
スーフィーとは、音楽と踊りによって自我を消滅し、神と合一する儀式を持ち、神秘主義ともいわれていて、そこから思想や哲学が生まれました。
そしてスーフィといえばこの人、ペルシャ文学史上最重要詩人であるジャラルディン・ルーミー。
これほど神について正しい言葉を語った人はいない、と異教徒たちも彼を認めていました。
~今まで1000回の誓いを破った人でも、私のところにおいで~
ルーミーの詩の中でもメジャーなこの詩は、人間とは矛盾にはらんだ生き物である、と説いています。
イスラム文化の懐の深さを象徴するような詩ですね。
そんな中で社会通念としては受け入れられないはずのベリーダンスが文化として発展してきたのですね。
アラブの音楽界で著名な、ウンムカルスームやワルダはタラブ(神がかった、神が降りてきた)という存在ですし、ベリーダンスの草分け的な存在、タヒア・カリオカは、踊るときは神に最も近いところにいるような、祈り手のような気持ちであると語られていたそうです。
異国の私たちがなぜベリーダンスに心惹かれ、アラブ音楽に心が震えるのか、それは深い深い愛、一つの源へと繋がっていくからではないのでしょうか・・。
及川さんのお話してくださったこの言葉、
音楽は魂の糧である
音楽は宇宙の調和をはかる
深く心に響きました。
その音楽に心と魂が震え、その共鳴を媒介し昇華していくのが踊り手。
そんな踊り手を目指して精進したいと思います。
及川さんのバイオリンの音色、MIHOさんの詩の朗読、NOURAHさんの舞は、まさに一つの源に戻っていくような体験でした。
ありがとうございました。