スタジオメンバーとしてショーに出るということ
少しずつ踊れるようになってくると、スタジオで主催するイベントやショーで踊る機会が増えてくると思います。
その際にトラブルが発生することもありますが、そうした問題を前向きにとらえ、一緒に解決していければと思っています。
私自身もこれまで、時には傷ついたり、つらい思いをしたこともありました。
でも、その経験から、お互いに価値観をしっかり共有することの大切さに気づきました。
SAOの踊りを気に入ってくれたり、クラスの雰囲気が好きなど、スタジオの大切にしている価値を支持してくれている生徒さんと、未来の価値を創造する仲間として一緒に歩んでいきたいと、思いを共有できたらと思います。
もちろん、スタジオはビジネスとして運営していますが、その中心には皆さんとのつながりがあり、生徒さんはベリーダンスの技術を学ぶだけではなく、理念を共有して共に成長する大切なメンバーと考えています。
私が考えるSAO Bellydance Studioとしての理念は、ベリーダンスの素晴らしさを多くの方々に広めるということです。
そしてステージやショーで踊るということは、プロアマかは関係なくスタジオのダンサーの一人であるということです。
ベリーダンスを好きになりたくさん練習し上達するのはとても良いことなのですが、中には自分だけに意識が向き、自分が輝くことだけ、自分が踊ることだけしか頭になくなる方も少なからずいます。
これでは自分が輝けないからと、仲間に妬みの気持ちをぶつけたり、講師に対する陰口や、直前でステージをキャンセルする人もいました。
もちろん生徒さんである皆さんが上達し輝いていくことはとても大事なのですが、それ以上に大事なことはスタジオが存在する意義です。
なので一緒にステージを共にする生徒さんは、同じ理念を目指す仲間であるという認識で、大切にしあう価値を共有し喜びを分かち合いたいと思っています。
ただ技術の上達だけを考え、自分が有名なダンサーになりたい、ベリーダンスでお金を稼げるようになりたいのであれば、全国世界中の著名ダンサーのところへ学びにいった方がいいです。
皆さんの学ぶ目的は、決してそういった理由だけではなく、みんなと一緒にベリーダンスを踊ったりそういう場を一緒に作ることに、それ以上の楽しみや価値を見出しているのだと私は思っています。
またステージを共にする生徒さんはスタジオの仲間であり一員として、役割というものがあります。
その役割(仕事)とは
⚫️スタジオのショーやステージが成功するためにできることをする
⚫️スタジオの外に熱量を伝える
この2つです。
コロナ禍で無観客のステージやショーを経験し、応援してくれるメンバーや観客の方がいるのといないのと熱量の違いを感じたわけですが、
特にベリーダンスショーはただ静かに見るだけのものではなく、見る人も一緒に参加し作るもの、ステージで踊るダンサーだけではなく、メンバー皆さんの参加でもって成立するということです。
こういった一つのステージを作るというのは、日常生活ではなかなか味わえないことだと思います。
仲間と楽しさや喜びを共有し、感情を揺さぶられ感動を体験することに価値があると思います。
お客様である、ベリーダンスを応援してくれるご家族やお友達の方や、まだ見たことがない方に見にきていただくこともとても大切だと思っています。
みんなで踊るような場所では、一人当たり1人2人くらいに来ていただければ客席は満席になることが多いです。
集客はスタジオや主催がやる仕事なのでは?と思う方もいるかと思います。
それはもちろんですし集客も含めスタジオの仕事です。
そしてまたステージを作る皆さんもスタジオ側の人であるということも認識しています。
だからと言って毎回必ず集客をしてください、と強制しているわけではありません。
共に大切にしあう価値を共有しできることを考えていきたいと思うわけです。
以上長々と書いてしまいましたが、
私は感動を伝えられるほどではないから踊る価値はない、とかどうかそういう風には受け取らずに・・
みんなで楽しくステージを作っていく上でのマインドのお話でした。
せっかくのご縁がありスタジオに来てくれた皆さんと、愛ある時間を過ごしたいと願っています。