ヘッドロールの動き
ターンをしながら頭を回すヘッドロールは、髪の毛を活かしたダイナミックで映える動きの一つです。
中東やアラブ地域では、ザールという悪霊払いの儀式や、ハリージやイラーキーといった民族舞踊のなかに、首を激しく振る踊りがあります。
ベリーダンスの一つ一つの動きのバックボーンを知るのはとても興味深いですし、また踊りに深みがでてくると思います。
さてこのヘッドロール、今レッスンでやっているクラスもあるのですが、むやみに回すと首を痛めてしまします。
かつて私もそうでした・・
首痛めると本当につらいので、皆さんには間違った体の使い方はしてほしくないです。
というわけで、正しい使い方をお伝えします。
★首を回すときは胸〈ハートセンター〉から
首だけ動かそうとすると、上を向いたときに頭の重みでカックンとなってしまいます。
これが首を痛める原因となります。
上を向くときは胸のハートセンターを天井に向けるようにします。
★背骨全体のストレッチ〈尾骨~首まで緩める〉
1)座骨から胡坐をかいて骨盤を揺らします。このとき余計な緊張がないか確認します。
胸を床と平行に回していきます。
2)首のストレッチ
上下、左右、斜め、を頭の重みと腕を引く力でストレッチします。
中府のツボのあたりをよくマッサージします。
3)みぞおちから円を描くように胸を回します。
胸アップ→ゆるめるを左右半円を描くように。
そこにリラックスした状態で頭をつけます。
半円から今度は全円に、頭をつけます。
くれぐれも頭だけを振り回さないよう、練習する際には気を付けくださいね。
ザールという悪霊払いのステージ動画を参考までにシェアします。
ザールは、アユーブというゆったりとした2拍子のリズムから始まり、徐々に早くなっていくのが特徴です。
アラブや中東地域では、神聖でスピリチュアルな儀式として受け継がれているため物議はあるかと思います。
ですが、アートとして神聖なものをステージで伝えることも、価値を伝える一つのツールだと思います。