40代,50代からでもダンスを上達させる方法
自分自身もそうでしたが、生徒さんも然り、ベリーダンスを続けていく上でいつかぶち当たる壁・・
なかなか上達しない。
最初は、できることが増えていく楽しみが多いけれども、ある程度を過ぎるとなんか上達していないかも!?
と思う人がほとんどだと思うし、私もそんな悩みにぶつかったことがあります。
この年になってよくよく考えるとですね、現状維持できてるだけでもすごいことだと
思いますよ。
自由にダンスができること自体幸せなので、それで十分!
本当にそう思いますが、悩んでいる生徒さんのために、自分の得た知識をシェアしたいと思います。
ベリーダンスが上達しない原因は?
どんなダンスやスポーツ、技芸ごとも一緒ですが、上達するためには練習が必要です。
そして練習の量と質、両方必要になってきます。
大人になって習い事を始めたみなさんは、自分のことに費やす時間も少ないので、質を高めた方が良いのはもちろんのことですね。
日頃レッスンしていて思うことは、できなかったり上達しない原因は、
体が適応できていないために、実践できないということです。
つまり、体の根本から見直していく必要があるので、通常のレッスンで習得するテクニックだけではなく、それ以前を見直すことが必要になってきます。
他のジャンルのダンスを経験して思うのは、ベリーダンスはレッスン時間内で、体の基礎を作るためのトレーニングが圧倒的に少ないです。
それは大半のレッスンが楽しく踊ることを目的としているからです。
ですがプロレベルのベリーダンサー達は、体の基礎を作るためのことをしていて、根本から見直す大切さをわかっています。
そういったことから、私もピラティスをレッスンに取り入れるようになりました。
つまづく原因になる姿勢や動作
プロというのは、誰にでもできるような簡単な動きを、誰よりも美しく見せることができる人のことだよ。
以前の師に言われたことを思い出します。
難しいテクニックを組み合わせたからといって、踊りが素晴らしく見えるかというと、そうではないのです。
それはなぜか・・
テクニックをキレイに見せるため、しなやかな動きに見せるために必要な、立ち姿勢だったり、体の動かし方の基本的なところに問題点があったりします。
①重心の位置を正しい位置に
ダンスをしているとよく、軸があるとか、軸がぶれるというのを耳にします。
では軸がぶれるとはどういうことなのでしょうか。
それは、足に対して体がきちんと乗っていないからです。
どの部分を正せば重心の位置が良くなるのでしょうか。
一番大事なのは、骨盤の位置です。
実は正しい姿勢でもっとも意識すべきポイントは「背筋を伸ばす」ことではなく、「骨盤を立てる」ことです。
骨盤が立っている正しい位置とは
骨盤が立った位置とは、
- 骨盤の高さが地面に対して水平
- 上前腸骨棘と恥骨を結ぶ線が地面に垂直
- 座る場合は、左右の坐骨へ均等に体重が乗っている
この条件をすべて満たした状態のことを指します。
・骨盤前傾(反り腰)タイプ
脚の付け根の筋肉が硬く、股関節をうまく使えていない傾向があります。
股関節の前側が一直線に伸びない人は、特に前側の付け根のストレッチを入念に行ってください。
また、背中と腰まわりも硬くなっているため、背中を大きく丸めるストレッチを行いましょう。
反対に腿の後ろ側のハムストリングスが弱い傾向があるため、トレーニングをしましょう。
・骨盤後傾タイプ
長座をして背中が丸まる人は、骨盤が後傾しているタイプです。
お尻がぺたんこだったり、猫背にもなりやすいのが特徴です。
腿の後ろ側(ハムストリングス)やお尻の筋肉(大臀筋)が硬くなっている傾向があるため、ストレッチを行いましょう。
また、足の付け根の腸腰筋、脊柱起立筋が弱くなっている傾向があるため、トレーニングをしましょう。
②肩まわりの姿勢
腕を上げていった時に、肩が上がってしまう。
猫背を指摘されることが多い方は、胸郭が落ちていることが見受けられます。
この姿勢を正すためには、肩甲骨を寄せて胸の前側を開くのではなく、
鳩尾を上に引き上げる意識が必要です。
ベリーダンスの基本姿勢でも、下から吸い上げるように胸を引き上げることが大切です。