ターキッシュロマとは
ベリーダンスを長く踊っている方には知られている、ターキッシュロマというスタイル。
ジプシーダンススタイルのうちの一つのジャンルとして定着しています。
またジプシーという言葉には軽蔑の意味合いがあるので、ロマという呼称に変わっていますが、
音楽や踊りの世界では、ジプシー音楽、ジプシーダンスというように、名称として使われていますので、ご理解いただければと思います。
ジプシー=エジプトからやってきたもの、エジプシャン
ロマ=人間
という名称の由来ですが、エジプトからとは関係なく、北インドのラジャスティンから西へと移動生活を送って来た民族で、その土地の音楽や踊りを自分達のスタイルに取り入れてきました。
ジプシーダンスと言うと、
ロマ=ターキッシュロマ、ガワジー=エジプト、バルカン半島のジプシーダンス、また世界中で認知されているスペインのフラメンコなどがあり、音楽も踊りも全く違います。
ですがベリーダンスの中でジプシーダンスと言われてイメージされるのは、25ヤードスカートをフリフリしたり、タンバリンを使った踊りではないでしょうか。
このスタイルは、アメリカ人のダリアカレラが、各地のジプシーダンスを踊りに取り入れ創作したもので、華やかで楽しい雰囲気なのでステージ演目でよく踊られています。
ちなみに私が初めてターキッシュロマというスタイルを知ったのは、MIHOさんの踊りを見たときでした。
ベリーダンスとは少し違う、拳を使ったり、独特なステップ、何より9拍子のリズムに痺れたのを思い出します。
MIHOさんはトルコのレジェンドベリーダンサー、Sema Yildizから学んだ最初の日本人ダンサーです。
Sema Yildizは、スルクレというトルコのロマ最大の集落の近くに住んでいて、この踊りをベリーダンスのスタイルに昇華し、ターキッシュオリエンタルダンサーとして世界中に名を馳せました。
ちなみに私の学んでいたNourahさん、NeseさんもSema Yildizのお弟子さんです。
日本のベリーダンサー達も大半がSemaから学んでいますが、今は病気で療養されていたり高齢のため、直接学ぶ機会があったのも私の世代あたりで最後なのかもしれません。
私の最初のベリーダンスの先生が、好きになったリズムを掘り下げていくと良いと教えてくれたおかげで、私はこの9拍子のリズムが大好きになり、ターキッシュロマというスタイルを知りました。
ロマの踊りには、ベリーダンスの女性性を表現する踊りとは違う、日常の所作、洗濯や掃除、料理の様子や、楽器を演奏する仕草、飢えや貧困など怨恨が込められていることもあるのが、特徴的です。
この演目はロマの日常が表現されつつ、ステージに昇華されていて良いなあと思います。
ちなみにOzgenも参加していますね!
長くなりましたが最後に、
Love Turkiye vol.4が10/7に開催されます!!
主催は日本のレジェンドダンサーMIHOさんとIkuyoさんです。
ちなみにトルコは国名表記をTurkeyからTurkiye(トルキエ)へと変更したのだそうです。(2022年6月〜)
同じステージに立たせていただくこと、大変光栄ながらプレッシャーでもあります。。
美しいパフォーマンスから、パロディ面白演出もあり、毎回満席、大好評のイベントです。
ぜひチェックしてみてください。
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