もう少し上手くなってからにします
ベリーダンスは、ハフラなど小規模でも比較的踊る場や機会が多いかなと思います。
パーティーの雰囲気の中みんなで応援し合い高めあう、これがベリーダンスの原点だと思います。
完璧ではない
私も最初のうちは、まだまだ全然踊れない〜!と思っていました。
初めて2,3ヶ月の方でもハフラには声をかけますが、だいたい皆さん同じ気持ちになると思います。
・もう少し踊れるようになってから…
・自信が持てるようになってから…
・まだ出られるレベルじゃない…
・忙しいので練習もできないし、次の機会に…
みんな完璧に準備を整えて、自分の中でバッチリにしてから臨みたいですよね。
でも良く考えて見てください。
そのタイミングっていつになったらやってきますか?
私もこう見えて、自分から出ます!と言えないタイプなので、その気持ちもよくわかります。
でも、こういう気持ちを持っている人は、いつまでも同じ事を言っている可能性があります。
自分をみとめること
これだけ十数年も踊ってきたのに、完璧だ!と思えたことなど一度もありません…
踊り終わると、できなかった事の方を悔やんでしまいます。
でもあるとき気がつきました。
それは自分はもっとできるはずという、理想ばかり追いすぎること。
人前で恥をかきたくない、人に見られているという自意識。
いや、確かに見られていますけど、実はそこまで気にならないではないですか、実際の誰かの踊りって。
いまここにいる自分ができることが、全てなのだと。
そのありのままの姿を受け入れること。
そうすると、自我の意識から少し離れて周りを見渡せるようになります。
いまの自分、仲間たちと過ごすいまこの時を目いっぱい楽しもう。
こういう気持ちにシフトすると、肩の力が抜けと良い集中力を発揮でき、結果良いパフォーマンスに繋がってきます。
完璧なんてないから、自分の思いにばかりとらわれないで、できるだけチャレンジしてほしいです。
自分は自分、やれるだけの事、今身についている事だけで十分。
こういう考え方はダンスだけではなく、人生ライフスタイルの変化にも繋がっていくと思います。
即興で踊る
即興なくしてベリーダンスは踊れません。
もちろんステージなど群舞で踊る場合は除いてですが。
私も、昔からダンスというのは振り付けがあって、それをいかに仕上げるか、だと思っていたので、即興で踊ることに全くピンと来ませんでした。
例えばこのフレーズにはこういう動きが合いますよ、と教えられても何を踊っていいのかわからない。
音楽を聞いて、脳を介さないで身体に流す、身体全部で音楽を聞くこと、感じ取ることに集中してみました。
その教室では振り付けでいかにも作り込みました、という踊りはナンセンスでしたので、いよいよ初めて即興で人前で踊ることに。
まぁ、あの日の恐ろしかったこと。
直前までガクブルしていたのを思い出します。
即興といっても、何もしないのではなく、音楽は聞き込み、決まった振り付けではなく踊りながら、イメージを湧かせていきます。
本番はその時自分の体が動いた表現、今この場でその音楽を聞いた、自分のダイレクトな反応を表現する。
この恐怖とは一変、この時自分の表現の何かが変わった感覚を得られました。
自分なんだけどもう一人の誰かが動き出すような感覚。
この日の逃げ出したい怖さから、逃げていたら、今の私はなかったことでしょう。
自分の価値観と合わないことをするというのは、嫌だし勇気のいることです。
でも、自分に変化を起こしたいときは、一度自分を殺さないといけないときがあります。
今の自分に合うものの方が楽ですが、何か自分を打破したいと思ったら、自分の価値観が足かせになる日がきます。
踊りの本質は自分の内との対話、そんな事の連続です。
趣味で楽しくやりたいだけなのに、踊りでなんで悩まないといけないの?なんて思う日が来るかも知れませんが、それは自分のインナーに変化を起こす時なのです。
苦手な事ほど自分の成長に変わることが多いと思います。
長々とお読みいただき、ありがとうございます。
皆さんが少しでも安心してチャレンジしたり、よりダンスライフが豊かなものになれば、嬉しいです。