生徒さんからのお悩み相談②
Q.振り付けを覚えられないのですが、どうしたらいいですか?
おそらくダンスを始めたばかりの生徒さんに多い悩みかな、と思います。
私は、振り付けを覚える事よりも、振り付けを通して体の使い方を学ぶ方が大切だと思うので、振り付けを覚えなくては!
というプレッシャーを少し楽にしてあげてください。
と言いたいですし、
どうしても覚えられなければ、即興で踊ればいいのですから。
現に、私が以前いたスタジオでは基本の動きを教えてもらったら、全て即興で踊るスタイルでしたし、ベリーダンスを踊るには、即興で踊ることも必要です。
レッスンの中では即興で踊るためのトレーニングも行っています。
そうは言っても、家に帰って練習したいのに、、と思い悩んでいるのでしょうから、そういった生徒さんに向けてのアドバイスです。
まずは、ベリーダンスを始めたばかりの生徒さんが、やった方がいいことです。
基本の動きと言葉を覚える
ベリーダンスの動きは、欧米で広まった際に後からつけられた名前が多いです。
基本の動きの名前はそのまま表しているものが多いので、まずは基本の動きと言葉を覚えましょう。
最初のうちから、全部完璧に覚えようとせず、レッスンでやった基本の動きをどれか一つでも覚えて、お家でやってみるだけでも○
サークルやエイト(8の字)を使う動き
・スライド*
ヒップスライドは名前の通り、重心と腰を左右に動かします。
・サークル*
床と平行に円を描きます
・フィギュア8/リバース
床と平行に8の字を描きます。
前から後ろがベーシック、後ろから前がリバース。
・マイヤ/リバース*
鏡に向かって平行に8の字を描きます。(床とは垂直)
上から下がベーシック、下から上に8の字を描くのがリバース
・オミ
ハワイアンダンスがルーツの動きで、骨盤を回し、床と垂直にサークルを描きます。
ヒップサークルは、床と平行に回していますので、混同しないように気をつけてください。
*…チェストでも同じ動きがあります。
ウェーブの動き
・アンジュレーション/リバース
背骨を縦に波打たせる動きです。
最初は頭から全身を使うことからはじめ、チェストから→お腹だけ
という風に徐々にインナーだけで動かせるようにします。
・サイドウェーブ
重心をサイドに移動し、腰から順番に頭頂へ向かう動きです。
他ヒップワーク
・ヒップアタック
左右に腰をアタックします。
・ヒップドロップ/キックドロップ
片方の腰を持ち上げ、真下に落とす。
キックドロップはステップアップの動きで、2回目で膝とつま先を伸ばす。
・ツイストアップ
母指球を使い膝を伸ばし、斜め上にツイストする動き。
シュミ(シミー)の動き
・ヒップシミー
骨盤を上下にヒップを大きく動かします
・エジプシャンシミー
膝を一瞬伸ばし交互に動かす事で、お腹を震わせます。
・チェストシミー
肩甲骨からチェストを揺らします。
レッスンを受ける際のポイント
①まずは講師の動きをそのまま真似をする
このときは頭で考えず、体に馴染ませるように体を動かします。
②自分の姿と講師の動きの両方を視野に入れる。
③ぼんやり景色を眺めるように、全体を見渡しながら踊る。
③までできるようになると、ほぼ体に振りが入っていると思います。
また鏡に頼り過ぎず、敢えて見ないようにすることも大切です。
・言葉をそのまま覚える
例えば、"右まわってチョン、左まわってチョン"や"右左右タッチ"のように、頭の中で言葉に出しながら動きを覚えましょう。
レッスンでも、なるべくシンプルでリズミカルな言葉を使っていますので、頭の中で繰り返しながら動くのがポイントです。
・レッスンが終わった直後にメモをとる
人間の脳は20分後には忘れはじめ、次の日には70%の事を忘れていくそうです…
覚えておくためには何度も繰り返す必要があります。
ダンスは認知機能を改善するとして、有用性が期待されており、高齢者施設のプログラムでも多く取り入れられているほど、ダンスは脳も使うのです。
また、人と比べてできない、、と落ち込む必要もありません。
今まで色々できるタイプの方は、もしかしたらダンスができないと落ち込むタイプかも知れません。
それよりも、できない事も楽しみながら、続けていくうちにできるようになる喜びを感じられる、ポジティブなマインドを持つ事が大切です。
苦手だなぁとか、これは嫌だなとか、マイナスの感情は一旦手放して、とりあえずやってみることもとても大切。
なんでも自分が体感をもって経験した事は、何かの役に立ちます。
最後に私が生徒だった頃のレッスンノートを公開。
棒人間、懐かしいです😂
終わってすぐとりあえず書いていたので、非常に雑ですが…笑